Digital And Co.

予約・割当・稼働・実績をつなぐ、リソースオペレーションOS「ANY CLOUD」を開発

ANY CLOUD は、予約、シフト、リソースの稼働状況、顧客情報、精算、帳票、広告効果、分析ダッシュボードまでを一元管理するクラウド型の業務システムです。
当社では、現場スタッフが日々利用する管理画面、顧客が利用する予約サイト、API・バッチ・データスキーマ、運用マニュアルまでを含めて開発しました。
単なる予約管理にとどまらず、予約や割当を起点に、現場の稼働、実績、売上、顧客、広告、分析をつなぐリソースオペレーションOSとして設計しています。
リソースオペレーションOS「ANY CLOUD」

プロジェクト概要

項目内容
プロジェクト名ANY CLOUD
種別クラウド型業務システム / 予約管理システム / リソースオペレーションOS
対象領域予約型・派遣型サービス、複数店舗・複数拠点の店舗運営
対応範囲要件整理、画面設計、フロントエンド、バックエンド、API、バッチ、データ設計、運用マニュアル整備
主な機能予約管理、タイムライン型の稼働管理、シフト管理、顧客管理、スタッフ・リソース管理、帳票、分析、媒体単価、予約サイト、権限管理、操作履歴
技術Next.js、React、TypeScript、Prisma、Protocol Buffers、Connect RPC、AWS、Redis

背景 – 求められていた変化

予約型・派遣型サービスの現場では、予約受付、リソースの空き状況、出勤・シフト、顧客情報、料金、精算、広告効果など、多くの情報が日々更新されます。
これらの情報が Excel、紙、チャット、個別システムに分散していると、現場では確認や転記の負荷が増え、予約ミス、共有漏れ、締め作業の遅延につながります。経営側にとっても、売上、稼働率、顧客のリピート、広告効果などを横断して把握しにくくなります。
ANY CLOUD では、この課題に対して、予約を起点に現場運用と経営指標をつなぐシステム基盤を構築しました。

取り組み – 技術と業務理解をつないだ開発

1. 予約を中心にしたデータモデルの設計

ANY CLOUD では、予約を単独の予定情報として扱うのではなく、リソース、シフト、顧客、売上、精算、広告、分析へつながる中核データとして設計しました。
予約受付後の変更、キャンセル、完了処理、売上計上、ポイント付与、精算、帳票、KPI集計までを同じ業務の流れとして扱えるようにしています。

2. 現場運用の中心となるタイムライン型の稼働管理

予約スケジュール管理では、リソースごとの稼働状況を時間軸で確認できます。予約、メモ、配車、撮影、納品などの予定を同じ画面上で扱い、当日の運用判断を支援します。
シフト管理では、出勤、休み、調整中、受付終了、当日欠勤、ダミー出勤などを登録できます。登録されたシフト情報は、予約受付や予約サイトの表示・予約可否にも関わるため、現場運用の起点として設計しています。

3. 顧客・WEB顧客・ポイントの一元管理

管理画面で登録する顧客情報と、予約サイトから会員登録される WEB 顧客情報を扱えるようにしました。
顧客検索、予約履歴、NG情報、ポイント履歴、WEB顧客との紐づけなどを確認できるため、予約受付時の顧客対応やリピート施策に必要な情報を集約できます。

4. 料金・精算・帳票までつながる運用設計

予約完了後の売上、ポイント利用、スタッフ精算、現金出納帳、業務委託金精算書、未収入金一覧、経費登録など、日々の締め作業に関わる機能を整備しました。
現場で登録された予約・実績データを帳票や精算に反映することで、確認や集計を同じシステム上で進められる構成にしています。

5. 広告・顧客・稼働を見える化する分析ダッシュボード

当日、総合、広告、推移、顧客、データ一覧、ピックアップなど、用途別のダッシュボードを用意しました。
売上、粗利、予約数、稼働率、顧客別売上、LTV、媒体別広告費、CV、CPA、ROAS などを確認でき、現場の運用データを経営判断に活用できます。

6. 複数店舗・複数担当者で使える管理基盤

企業、グループ、店舗、ロール、アカウント、スタッフを管理できる構成にしました。
担当者の役割に応じて閲覧・操作範囲を設定できるため、企業管理者、グループ管理者、店舗管理者、店舗スタッフなど、複数の権限レイヤーを持つ運用にも対応できます。
操作履歴も確認できるため、誰が、いつ、どの操作を行ったかを把握しやすい管理基盤になっています。

7. 予約サイトと管理画面の連動

予約サイトを利用する店舗向けに、店舗表示、デザイン、FAQ、会員ランク、ポイント、メールテンプレートなどの公開準備を管理画面から行えるようにしました。
店舗公開後は、本番の予約サイトで表示内容や予約導線を確認してから告知する運用を想定し、管理画面側の設定と予約サイト側の表示がつながるようにしています。

主な機能

領域機能
初期設定企業情報、企業管理、グループ管理、店舗基本情報、料金設定、店舗ごとの運用設定
権限管理ロール、アカウント、スタッフ、閲覧・編集範囲の管理
予約業務予約受付、予約内容確認、予約変更、キャンセル、当日運用、完了処理
稼働管理・シフト予約スケジュール管理、出勤登録、勤務状態管理、シフトのコピー・編集、当日確認
顧客管理顧客情報、WEB顧客情報、NG情報、ポイント、顧客紐づけ
スタッフ・リソース管理基本情報、個人情報、所属店舗、採用、おすすめ、称号
予約サイト店舗公開、デザイン、FAQ、会員ランク、ポイント、メールテンプレート
帳票現金出納帳、業務委託金精算書、未収入金一覧、経費登録
分析当日、総合、広告、推移、顧客、データ一覧、ピックアップ、媒体単価
監査操作履歴

技術構成

管理画面、予約サイト、バックエンド、スキーマ定義を分け、型安全な API と運用バッチを組み合わせた構成で開発しています。
領域主な技術・構成
管理画面Next.js、React、TypeScript、Tailwind CSS、Radix UI、React Hook Form、Zod
予約サイトNext.js、React、TypeScript、Tailwind CSS、Radix UI
API / バックエンドNext.js、TypeScript、Prisma、Connect RPC、Protocol Buffers
データ・インフラ連携Prisma、Redis、AWS S3、AWS SES、AWS SNS
帳票・分析Recharts、ExcelJS、PDF関連ライブラリ
バッチ日次・月次集計、予約・出勤・シフト登録アラート、メール取り込み、外部サービス連携、会員ランク更新

成果 – 創出される価値

創出される価値

現場運用の一元化

予約、シフト、顧客、リソース、精算、帳票、分析をひとつの管理画面に集約しました。
現場スタッフは、当日の予約状況や稼働状況を確認しながら業務を進められます。店舗管理者は、設定、顧客対応、スタッフ・リソース管理、売上、精算、分析を横断して確認できます。

属人化しやすい業務の標準化

予約受付、状態変更、完了処理、締め作業、公開前確認など、担当者の経験に依存しやすい業務をマニュアル化し、運用しやすい流れに整理しました。
複数店舗・複数担当者で運用する場合でも、担当者ごとの権限と手順を整理しやすい状態を作っています。

データを活用した経営判断の支援

売上、粗利、予約数、稼働率、顧客別売上、LTV、広告費、CPA、ROAS などをダッシュボードで確認できます。
現場で発生したデータを集計し、店舗運営や広告投資、顧客施策を検討するための判断材料として活用できます。

SaaS展開を見据えた拡張性

ANY CLOUD は、予約型店舗向けの機能を持ちながら、コアには「時間 × リソース × 予約・割当 × 実績 × 報酬・売上 × 分析」という共通構造があります。
今後は、人、車両、席、部屋、設備などのリソースを扱う事業に向けて、業種ごとの運用に合わせた横展開も視野に入れています。

開発で重視したこと

業務理解を画面とデータ設計に落とし込む

予約、シフト、顧客、精算、広告、分析は、それぞれ独立した機能ではありません。設定や入力の変更が、予約受付、WEB表示、ポイント、帳票、KPIに影響します。
開発では、この影響関係を整理し、機能ごとの画面だけでなく、業務全体のつながりを設計しました。

現場で使える密度と、経営が見たい指標の両立

現場向けには、タイムライン型の稼働管理画面や予約詳細のように、日々の判断に必要な情報をすばやく確認できる画面を整備しました。
一方で、経営・管理者向けには、売上、粗利、稼働率、顧客、広告効果を確認できるダッシュボードを用意し、現場データを管理指標へつなげています。

運用開始後を見据えたマニュアル整備

システム開発だけでなく、管理画面の章立て、初期設定、予約サイト公開準備、予約業務、顧客管理、スタッフ・リソース管理、帳票、分析、操作履歴までを運用マニュアルとして整備しました。
利用者が操作方法だけでなく、各設定がどの業務に影響するかを理解できるようにしています。